脳神経外科・もの忘れ外来
ご挨拶
CT, MRI, PETなどの安全性のある放射線診断機器を用い、頭蓋内及び脳実質・脳血管を詳細に検査し、客観的かつ他覚的所見に基づく正確な診断をおこないます。
頭痛、めまい,手足のしびれ・脱力などの原因が頭蓋内疾患によるもかどうか診断します。もしそうであれば、脳腫瘍、脳梗塞、脳出血、慢性硬膜下血腫、頭部外傷による出血や脳挫傷などを鑑別診断します。
また脳梗塞に関しては、外来通院にてリハビリテーションと脳血流改善、リスクファクターの管理、再発予防を中心にした薬物治療を行います。一方、脳変性疾患、てんかんなどの神経内科的疾患に関しては、神経内科専門医の正確な診断にもとづいて薬物療法をおこないます。
特徴
当科にとって最も特徴なことは、アルツハイマー型認知症に対し最先端の診断と治療に取り組んでいます。特に物忘れの段階でアルツハイマー型認知症に進行するかどうかを診断し、もしその可能性があれば積極的に予防的処置を開始します。
アルツハイマー型認知症の検査は認知機能検査、血液検査(生活習慣病の有無)、アポリポ蛋白E遺伝子、アミロイドPET、MRI、必要であればFDG PET(脳ブドウ糖代謝)検査などを行い、アルツハイマー型認知症であるかどうか、もしそうであるならば、どの程度か(発症前、前駆期、認知症期)を正確に診断し、治療薬剤の選択、進行抑制の日常生活指導、リスク管理を行います。さらに必要な場合には抗アミロイド剤の治療を同意取得後に行います。
このように当科では外来診療が主ですが、各種の疾患に対し安全で、品質の高い、客観性のある診断と治療を行います。