放射線部について
湘南厚木病院 放射線部は、
「生命を安心して預けられる病院」「健康と生活を守る病院」
の理念のもと
- 患者様が安心できる撮影・検査を行います
- エビデンスに基づいた的確な画像を迅速に提供致します
業務方針として
- いつでも思いやりを持った接遇を行います
- 患者様、職員の放射線防護を徹底致します
- 他部門(医師・看護師・コメディカル・事務員等)と連携し、チーム医療に貢献します
- 医療技術・知識の向上・診療態度の向上に絶えず努力致します
現代の医療における単純X線写真やCT・MRI・血管造影・RI・PET-CT等による画像診断の役割は大きく、必要不可欠なものとなっております。私達、診療放射線技師は高度医療機器を駆使し、質の高い診断情報の提供、又、救急患者様における迅速な検査の実施、結果の提供をお約束するべく日々研鑽努力しております。
当放射線部では、地域連携室を通じ近隣医療機関の先生方からも直接検査依頼を承っており、地域のお役に立てる放射線部を目指し日々努力しております。
放射線部 所有機器
X線単純装置(DRシステム) | 3台 | CT装置(320列、64列) | 2台 |
MRI装置(1.5T) | 1台 | X線透視装置(TV) | 1台 |
血管撮影装置(心臓用・汎用) | 2台 | マンモグラフィ撮影装置 | 1台 |
ポータブルX線装置 | 2台 | 手術室用外科イメージ | 3台 |
骨密度測定装置 | 1台 | | |
核医学検査装置 | SPECT装置1台・PET 装置1台・PECT装置1台 |
一般撮影業務
当施設の一般撮影(単純X線撮影)は主に胸部・腹部・骨部の撮影を行っています。撮影室は3室(DRシステム)あります。
短時間で画像情報が提供出来る為、主に最初の診断や経過観察に用いられています。患者様には各検査部位にあった体位をとっていただき撮影を行います。なるべく苦痛の少ない体位で撮影するよう心がけておりますが、部位によりご協力いただく場合がございます。
当院X線撮影装置
X線装置 日立社製 DHF-155HⅡ
DRシステム コニカミノルタ社製 AeroDR
*注意していただきたいこと
下記のようなものがある場合、撮影部位によって取り外していただくか、脱いでいただくことになります。検査着を用意していますのでご安心下さい。
- プラスチック類(ボタン等)
- 貴金属(ネックレス、ピアス等)
- メガネ、入れ歯、ヘアピン
- 金属の入った下着(ブラジャー等)
- ズボンのベルト、ファスナー、コルセット
- カイロ、エレキバン、湿布 など
*検査を受けるにあたって
X線検査と聞いて、放射線被ばくを心配される方もいらっしゃると思いますが、患者様にとって病気の早期診断は大きな利益であり、そのための放射線検査です。従って、撮影・検査に当たっては何の目的で行うのか、それによって何が診断できるのかを主治医から十分な説明を受けて納得した上で検査を受けるようにお願い致します。
CT検査業務
CTとは、「Computed Tomography」の略で、日本語では、「コンピュータ断層撮影法」と呼ばれています。CT検査は、装置より身体に向かって回転しながらX線を照射し、身体を透過したX線量をコンピュータで計算処理する事によって体内構造を画像化する検査です。臓器や骨を短い時間で画像化でき、患者様の体の中を詳しく調べることができます。当院では、320列CT装置を導入しています。
CTの適応部位・主な疾患
- 頭部(脳出血・クモ膜下出血・脳梗塞・外傷等)
- 脊椎(外傷・骨折等)
- 頚部(腫瘍・炎症等)
- 肺(肺がん・肺炎等)
- 血管(血管病変等)
- 腹部(肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・腸管・副腎がん等)
- 骨盤(子宮・卵巣・膀胱がん等)
- 関節(軟部組織等)
短時間で広範囲の検査が撮影可能であり、体内の情報をより詳細な画像として表します。
従来の横断面だけでなく冠状断面及び矢状断面も描出し、さらに3D画像を再構築することで診断や治療・手術に役立てています。
当院は、2022年4月に最新鋭の320列CT装置、「Aquilion ONE」を導入しました。
このCT装置にはAI技術を応用したディープラーニングを用いて設計された先進の画像再構成技術、「AiCE」が搭載れています。
これにより、従来のCTよりも大幅に被ばく線量を低減しながら高画質を実現しています。更に、320列検出器による広い撮影範囲と0.275秒の高速撮影により、頭や心臓等の検査は寝台を移動させることなく、1回のスキャンでCT検査が可能になっています。
検査時間
- 造影剤を使用しないCT検査
- 1部位に対し5~10分程度
- 造影剤を使用するCT検査
- 1部位に対し10~30分程度
*CT検査でご注意いただきたいこと
- 金属類を身に着けている場合、検査結果に影響が出ますので検査時着替えて頂く事があります。
- 検査内容によって造影剤を使用して検査をさせて頂きます。
- 注意事項に関しましては検査予約時に当院スタッフが説明致しますが、何かご不明な点等御座いましたら検査時に検査担当スタッフにお声掛けください。
*CT検査を受けられるにあたって
以下の方は原則検査が出来ない場合があるため、事前に主治医または検査を担当するスタッフに御相談下さい。
◎妊娠中の方または妊娠の可能性のある方
*造影CT検査または腹部CT検査を受けられる方へ
検査前の飲食は、検査開始時間4時間前から絶食となります。水やお茶の飲水は可能です。
以下に該当される方はヨード造影剤が使用できない場合があります。事前に主治医と御相談下さい。
- 気管支ぜんそくの既往がある方
- 以前に造影剤を使用した時に具合が悪くなられた方
- 重篤な甲状腺機能障害、心障害、肝障害がある方
- マクログロブリン症、多発性骨髄腫、褐色細胞腫、テタニー症がある方
*糖尿病薬を使用されている方へ
造影CT検査で使用しますヨード系造影剤は、ビグアナイド系糖尿病薬との併用した場合、乳酸アシドーシス(血中乳酸値の上昇がおこり症状として腹痛、嘔吐、ショック、痙攣等)を引き起こす恐れがあります。その為検査前後48時間、ビグアナイド系糖尿病薬の使用を中止して頂く場合がありますので事前に主治医と御相談下さい。
MRI検査業務
MRIはMagnetic ResonanceImagingの略称で磁気共鳴画像といいます。MRI検査は磁場内における身体の水分子と電磁波による磁気共鳴現象を用いて体内構造を画像化する検査です。放射線を使用しない検査の1つとなります。
脳、脊髄、腹部、骨盤部、四肢関節部の臓器組織、靭帯、骨、血管などの異常を検出します。検査時間は約20分~1時間で検査中は大きな音が鳴っています。
体動に弱い検査ですので、検査中は動かないように固定をします。
ベッドに横になっているだけの検査ですが、撮影する部位によっては造影剤を使用したり
20秒程の息止めをする場合もあります。ペースメーカー装着者また体内に金属を埋め込む手術をしている方は検査できない場合があります。
MRI装置内部は狭い空間になっていますので、閉所恐怖症の方はお申し出ください。
MRI検査でわかる主な疾患
- 脳梗塞、動脈瘤、血管の狭窄や閉塞
- 認知症
- 脊髄内部の様子
- 肝臓などの臓器の腫瘍
- 四肢関節の靭帯の観察 等
検査時間
- 造影剤を使用しないMRI検査
- 1部位に対し20分~45分程度
- 造影を使用するMRI検査
- 1部位に対し45分~90分程度
*MRI検査を受けられるに方へ
以下の方はMRI検査を受けるにあたって制限があります。事前に主治医または検査担当スタッフに御相談下さい。
- 心臓にペースメーカーや人工心臓弁、冠動脈ステントがある方
- 脳血管にまたはその他の部位にクリップがある方
- 人工内耳・中耳がある方
- 人工関節や骨折治療器具がある方
- 磁石使用インプラント義歯がある方
- その他体内に留置されている金属がある方
- 閉所恐怖症の方または疑いのある方
- 妊娠または妊娠の可能性のある方
*造影MRI検査または腹部MRI検査を受けられる方へ
検査前の飲食は検査開始時間4時間前から絶食となります。水やお茶の飲水は可能です。
以下に該当される方は、原則ガドリニウム造影剤が使用できませんので事前に主治医と御相談下さい。
- 気管支ぜんそくの既往のある方
- 以前にMRI検査用造影剤を使用した時に具合が悪くなられた方
- 重篤な腎障害のある方
X線透視(X線TV)検査業務
X線TV検査の目的は多岐にわたり、バリウムを用いた胃・食道・大腸といった消化管の検査、ヨード系造影剤を利用した胆嚢・胆管の検査、泌尿器系、婦人科系の検査、内視鏡を併用したERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)、TBLB(経気管支肺生検)などを行います。胃バリウム検査は胃がん検診専門技師が在籍し、放射線科専門医が読影を行います。
画像診断だけでなく実際に医師が手術的に処置を行うこともあり、医師および他のコメディカルと連携して検査、処置を行います。
血管撮影検査業務
こちらの検査は、CTやMRIでも血管を調べることが出来ますが、これらの装置で、造影剤を注入することにより、さらに詳しく血管の走行状態を画像に写し出すことが出来ます。当院では、心臓カテーテル検査をはじめ、腹部血管、その他四肢(腕や足)の血管と、2台の機器で多目的に使用することができます。また検査だけではなく腫瘍、動脈瘤などに対して治療を行うことができます。
RI検査業務
RIは、Radioisotopeの略称で放射性同位元素といいます。
RI検査は、身体の中に放射性同位元素が標識された薬剤を投与し、身体内に入った薬剤から放出される微弱な放射線を装置で検出し、薬剤の体内動態や集積の分布などを画像化する検査です。CT検査やMRI検査は、主に形態的な画像をとる検査ですがRI検査は、臓器の代謝や機能を画像化する検査でもあります。
検査例
主に実施している検査は下記の検査になります。下記以外の検査については当院までご連絡・ご相談ください。
脳神経系
- 脳血流シンチグラフィ
- 脳内の血流状態を調べる検査
循環器系
- 心筋血流シンチグラフィ
- 心筋の血流分布を調べる検査
骨・腫瘍・炎症系
- 骨シンチグラフィ
- 主にがん・腫瘍の骨転移などを調べる検査
内分泌系
- 甲状腺シンチグラフィ
- 甲状腺の形態・機能を調べる検査
- 甲状腺摂取率
- 甲状腺機能を調べる検査
- 副甲状腺シンチグラフィ
- 副甲状腺の形態・機能を調べる検査 等
検査時間・前処置について
検査項目によって検査時間や前処置が異なるため、検査の予約時にご説明させていただきます。
RI検査を受けられるに方へ
以下の方は、原則検査ができない場合があるため、事前に主治医又は検査を担当するスタッフにご相談ください。
◎妊娠中の方または妊娠の可能性のある方
PETCT・PET検査
PETは、Positron Emission Tomographyの略称で陽電子断層撮影といいます。PETCTはPETにCTがくっついたものになります。
PET検査は、RI検査と同じく身体の中に放射性同位元素が標識された薬剤を投与し、身体内に入った薬剤から放出される放射線を装置で検出し、薬剤の体内動態や集積の分布などを画像化する検査です。
PETCT検査は、一連の検査でPET画像とCT画像が得られ、PET画像で得られた病変部をCT画像と重ねることによって正確な位置の把握ができます。
PETCT装置について
SIEMENS社製 BIOGRAPH HORIZEN
PETCT装置を使用している検査について
全身FDG-PETCT検査とは?
人間の体は、ブドウ糖を使って活動するため、大量のブドウ糖を取り込みます。また、がん細胞は正常な細胞より糖代謝が活発なため、正常な細胞の3~8倍ものブドウ糖を取り込みます。ブドウ糖と構造が似ているFDG薬剤を投与すると、全身のブドウ糖が取り込まれる様子を観察できることから、脳や心臓、がんなどの病気などを調べる検査法とされています。
ただし、数cmでもブドウ糖を取り込まないがんや、数mmの小さいがんなどでは診断できない場合もあります。
PET装置を使用している検査について
FMM-PET検査とは?
我が国では、認知症の増加が大きな社会問題となっています。その認知症の内で一番多いのがアルツハイマー型認知症です。アルツハイマー型認知症は発症前にアミロイド-β蛋白が脳内に蓄積することにより、発症すると考えられています。
最近このアミロイド-β蛋白を画像化することができる薬剤(FMM.FBB、FMM)ができ、認知機能障害の出現以前に将来アルツハイマー型認知症を発症する可能性の有無を調べることが可能となってきました。PIB-PET検査及びFMM-PET検査はアミロイド-β蛋白の蓄積状態を調べる検査です。
- FMM-PET検査の終了までの時間・・・・約2時間
PET検査・PETCT検査を受けられるにあたって
妊娠中の方又は妊娠の可能性のある方は、原則検査ができないため、事前に主治医又は検査を担当するスタッフにご相談ください。
FDG-PET検査・FDG-PETCT検査を受けられるにあたって
- 検査前の飲食は、検査6時間前から絶食となります。水やお茶の飲水は可能です。
- 検査前日・当日は、激しい運動は避けてください。
- 検査当日血糖が高い場合、検査を中止し別の日に再実施する場合がありますのでご了承ください。
- 糖尿病がある方は、事前に主治医又は放射線科にご相談ください。
マンモグラフィ
マンモグラフィとは、乳房専用の装置を使用したX線撮影のことです。乳腺疾患や早期乳がんの特徴である小さな石灰化、腫瘤を見つけます。特殊な板で乳房を薄く均等に広げ、圧迫した状態で撮影を行います。圧迫することで多少の痛みを伴いますが、薄く引き伸ばすことにより、早期の乳がんを見つけやすくし、被ばく低減にもつながります。
検査は、左右2方向ずつの計4枚の撮影を行い検査時間は10分程度です。(検診は1方向のみの場合もあり)検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師が在籍し、検診マンモグラフィ読影認定医師が読影を行います。ペースメーカー装着者、豊胸手術をされている方、妊娠の可能性のある方、授乳中の方は、検査前に担当スタッフにお申し出ください。
マンモグラフィ装置について
富士フィルム社製 AMULET Innovality
当院は、2023年3月に最新鋭のマンモグラフィ装置、「AMULET Innovality」を導入しました。
この装置は、乳房タイプに合わせてX線量を調整することにより、従来の装置よりも低被ばくかつ高画質な画像を提供することができます。そして、「なごむね」と呼ばれる圧迫自動減圧制御により、受診者様の痛みを軽減できる女性に優しい装置となっております。
よくある質問
- マンモグラフィはどうやって撮影しますか?
- プラスチックの板の上に乳房をのせ、もう一枚のプラスチックの板で乳房を圧迫し引き延ばしながら薄く均等にして撮影します。
- マンモグラフィ検査は痛いですか?
- 個人差がありますが、乳房を板で挟むことにより多少痛みを伴うことがあります。
- 放射線被ばくによる危険はありますか?
- X線を使っているので、放射線被ばくはありますが、マンモグラフィ検査が人体へ及ぼす危険性は、ほとんどありません。被ばくは乳房に限られ、骨髄などへの影響は少なく白血病等の心配はありません。安心して検査を受けてください。
骨密度測定検査業務
骨密度とは、骨の硬さ(強さ)を表す尺度のひとつで、骨の中にカルシウムやマグネシウムなどのミネラルがどのくらい詰まっているかということを数値化したものです。骨密度が低下すると、骨がもろくなり骨折しやすくなります。
骨粗鬆症などの骨密度低下による疾患は初期症状がわかりにくいため、骨密度を正確に測定することが重要です。装置によりますが、腰椎・大腿骨近位部・前腕など様々な部位で測定することができます。
骨密度の低下は、生活習慣・体型・体質・病気・ホルモン剤の内服など様々な原因がありますので、整形外科・内科・健診など多くの診療科からの検査依頼があります。
骨塩定量検査 受けてみませんか?
~最近、背中や腰が痛い、背中が丸くなった、背が縮んだと感じることはありますか?~
もしかしたら・・・「骨粗鬆症」のサインかもしれません
骨粗鬆症とは?
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは、骨の量が減ってスカスカになり、骨がもろくなる病気です。そのため、ちょっとしたことでも骨折しやすくなります。
主な原因は以下のものになります。
- 加齢
- 閉経後の女性ホルモンの低下
- 遺伝(閉経の時期、やせ型、家族歴)
- 生活習慣(栄養不足、運動不足、喫煙、アルコール過剰摂取)
- 特定の疾患(慢性閉塞性肺疾患(COPD)、関節リウマチ、糖尿病、慢性腎臓病など)
- ステロイド薬の長期服用
骨の骨量は20歳代にピークを迎え、50歳以降は低下していきます。女性ホルモンには、骨からカルシウムが溶け出すのを抑える働きをするものがあります。
- 女性
- 閉経して女性ホルモンの分泌が低下すると急激に骨量が低下してしまうため、同年代の男性よりも骨粗鬆症になりやすい傾向があります。
- 男性
- 80歳以上になると5割は骨粗鬆症になっていると言われています。
武田薬品工業株式会社HP「骨粗鬆症のリスク」より抜粋
骨粗鬆症は「沈黙の疾病」と言われています。怖いのは、深く静かに進行していくので自覚症状がほとんど無いというところです。そして骨折して初めて、自分の骨量が減少していることに気づく場合もあります。
いかがでしたでしょうか。お心当たりのある方はいらっしゃいましたか?
どうやって骨がもろくなっているかを調べるの?
当院ではDXA(デキサ)法による骨塩*1定量検査によって、骨密度*2を測定します。
*1骨塩:骨の中に含まれるカルシウムなどのミネラル分のこと言います。
*2骨密度:ある大きさの骨に含まれる骨塩の量のことを言います。
DXA法とはDual-energy X-ray Absorptiometryの略です。エネルギーの異なる2種類のX線を使って、骨と他の組織とを区別し、骨密度を測定します。
DXA法の特徴は以下のものがあります。
- 他の骨密度検査に比べ測定精度が高い!
- 被ばく量は通常の胸部写真の約1/6程度と極めて少ない!
検査はどんなことをするの?
- 検査時間は約10分~15分程度です。
- 検査前の食事制限はありません。
- 金属類が測定の妨げとなるため、検査着に着替えていただく場合があります。
- 身長と体重を測定します。
- 検査台に仰向けに寝た状態で腰椎と大腿骨を撮影します。
- 息止めの合図はありませんが、お体を動かさないようにしてください。
検査後は下記のような結果用紙をお渡しします。
ご自身の骨の状態を把握して、今後の生活にお役立てください。
どんな人が対象?
- 圧迫骨折になったことがある方
- 65歳以上の女性
- 70歳以上の男性
- 危険因子*3をお持ちの65歳未満の閉経後から周閉経期の女性
- 危険因子*3をお持ちの50歳以上70歳未満の男性
- 低骨密度、骨量減少をおこす疾患に罹患している方。またそれを引き起こす薬物を投与されている成人
*3危険因子:過度のアルコール摂取、喫煙、股関節骨折の家族歴がある方
ご興味を持たれた方は、ぜひ主治医へご相談ください。
手術用外科イメージ業務
2014年4月に外傷センターがオープンしました。多発外傷、重症開放骨折から一般骨折まで対応しております。手術時に出番となるのが診療放射線技師の操作するCアームです。全例ではありませんが必要な手術には必ず診療放射線技師が入り、外傷チームの一員として仕事をしています。
よくある質問
- 放射線検査で放射線を浴びると、身体に影響を及ぼしたりしますか?
- 殆どの放射線検査は、放射線障害を心配するような大量の放射線を使用していませんので影響はありません。放射線検査を行わない事による病気の見逃しや病状の進行具合を把握出来ない事の方が問題になります。
- 病院での放射線検査はどのくらい被曝するのですか?
- 検査の内容や部位によって被ばく線量は異なりますが、放射線検査での被ばくは部分的な範囲で、使用する放射線の量も必要最低限になるよう考慮されています。
- 妊娠しているのですが、放射線検査を受けても大丈夫ですか?
- 通常のX線検査では100mG(ミリグレイ)を超えることはなく、お腹の赤ちゃんに影響が及ぶことはありません。ただし、妊娠初期に下腹部の検査で100mGを超えるような場合には注意が必要です。医師または放射線技師に相談してみましょう。検査内容や目的によっては別な方法にできる場合もありますので。
- 新生児や小児が放射線検査を受けても大丈夫ですか?
- 子供の感受性は高いので心配されますが低線量被ばくでは様々な日常のリスクの方が大きいため子供への影響は確認できないほど小さなものとなります。健康を守るためには必要な検査を受けることの方が大切ではないでしょうか。
*解答は「解らないことだらけの放射線被ばく」(医療科学社)を参考にしています。