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診療科・部門 Section

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腎臓高血圧内科

ご挨拶

腎臓や高血圧に関する疾患は、いずれも患者さまの日常生活や健康に大きな影響を及ぼします。これらの疾患はしばしば症状が現れにくく、適切な診断や治療が遅れることも少なくありません。当科では、患者さま一人ひとりに寄り添い、早期診断と適切な治療を通じて健康を支えることを目指しています。地域の皆さまに信頼される診療科となれるよう、全力を尽くしてまいります。

診療の概要

慢性腎臓病(CKD)は国民病と呼ばれるほど、現代の日本で広く見られる疾患であり、約1300万人もの方が罹患しています。腎臓病はその性質上、腎機能が高度に低下するまで自覚症状がほとんど現れません。このため、病気が進行した段階でようやく診断されるケースが多く、その時点では治療の効果が十分に得られないことも少なくありません。当科では、採血検査や尿検査、さらには必要に応じて腎生検を実施し、早期診断と早期治療に努めます。腎臓病は進行を遅らせることができれば、透析や移植といった負担の大きい治療を防ぐことも可能です。
また、高血圧も同様に「国民病」とされ、心疾患や脳血管疾患の主要なリスク要因となっています。さらに、高血圧と腎臓病は密接に関連しており、腎臓病が高血圧を引き起こし、高血圧が腎機能を悪化させるという悪循環を形成することがあります。当科では、血圧コントロールを通じて腎臓病の進行を抑制することを目指しています。
特に、高血圧の中には、腎動脈狭窄やホルモン異常などによる二次性高血圧が含まれることがあります。このような治療可能な原因を見逃さず、適切に診断し治療することも当科の重要な役割です。

診療科の特徴、方針、目標

特徴

早期発見と治療を重視
腎機能や血圧の異常は、無症状のうちに進行することが多いため、定期的な検査やチェックが重要です。当科では、患者さまの生活状況や健康状態に基づいて必要な検査を提案し、早期診断を目指します。
包括的なアプローチ
腎臓病と高血圧は密接に関連しているため、両者を同時に管理することで、患者さまの健康全体を包括的にサポートします。また、心疾患や糖尿病など、合併症を有する患者さまへの対応にも注力します。
最新の医療技術と知見
腎臓病や高血圧の診療において、最新のガイドラインやエビデンスに基づいた診療を提供します。腎生検や画像診断などの高度な医療技術も積極的に活用します。

方針

患者さま中心の医療
個々の患者さまの症状や生活習慣、価値観を尊重した治療計画を立てます。
継続的なフォローアップ
慢性疾患の管理には長期的なケアが必要です。患者さまが安心して治療を続けられる環境を整えます。
チーム医療の推進
看護師、管理栄養士、薬剤師など多職種の連携を強化し、患者さまを全人的に支える医療を提供します。

目標

当科では、地域住民の皆さまが「透析や重篤な合併症を防ぐ」ことを最大の目標としています。そのため、以下の具体的な取り組みを行っています。

  • 腎臓病や高血圧の早期診断・治療を通じた予防医療の推進
  • 生活習慣病を背景とする腎疾患・高血圧への積極的な介入
  • 地域医療機関との連携を深め、診療の質を向上させる

当科では、腎臓病や高血圧でお悩みの方はもちろん、健康診断で異常を指摘された方や心配な症状をお持ちの方のご相談も歓迎いたします。皆さまの健康と生活の質を守るパートナーとして、これからも努力してまいります。どうぞお気軽にご利用ください。

スタッフ紹介

守矢 英和
  • 院長
  • 守矢 英和(モリヤ ヒデカズ)
役職 院長
資格・専門医 日本内科学会  評議員・指導医・総合内科専門医
日本腎臓学会評議員  評議員・指導医・専門医
日本透析医学会  指導医・専門医
日本高血圧学会  評議員・指導医・専門医
日本アフェレシス学会  理事・専門医
日本急性血液浄化学会  理事・認定指導者
日本腹膜透析医学会  認定医
日本医工学治療学会  評議員
日本病態栄養学会  評議員
日本フットケア・足病医学会  評議員・認定師
ICLS  ディレクター
JMECC  インストラクター
出身大学 防衛医科大学校(1994年卒)