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診療科・部門 Section

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回復期リハビリテーション病棟

その人らしく活き活きとした生活を再び送れるように
スタッフみんなでご支援させていただきます。

回復期リハビリテーション病棟のご案内

回復期病棟は、急性期治療を終えた方が、ご自宅や社会復帰に向けて、集中的なリハビリテーションを受けるための病棟です。退院後の「暮らす」ことを想定し、日常生活動作もリハビリの一貫として行うことで、1日も早い在宅復帰・社会復帰を目指すことができます。
また、医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、ソーシャルワーカーなど、さまざまな専門職種がチームを組んで、患者様一人ひとりに最適なリハビリテーションプランを作成し、提供します。

リハビリテーション科部長挨拶

回復期リハビリテーションは、急性期治療を終えたものの身体機能や高次脳機能に障害が残っている方に入院という環境下で提供されるリハビリテーション医療です。 この時期はリハビリテーションの効果が最も期待でき、 患者さんの生活の質を向上させるために重点的に行われます。長時間かつ専門的なリハビリテーションが大切であり、この時期にリハビリテーションを行わないと身体機能や高次脳機能の回復が阻害される可能性があります。
入院生活は誰にとっても厳しいものです。 脳梗塞の場合、急性期病院では障害がほとんどなく、リハビリテーションが不要と思われることもあります。 しかし実際には家に帰ってから足が上がらない、段差でつまずく、記憶力が低下したり注意散漫になったりすることが多いです。こうした問題を防ぐために、積極的に回復期リハビリテーションを活用することが重要です。
私たちの目標は、障害を持つ方々に専門的で高度なリハビリテーションを提供し、身体機能や 高次脳機能を回復させ、その人らしい生活をサポートすることです。 回復期リハビリテーションは、この目標を達成するための最適な環境です。 私たちはチーム医療を通じて皆様の身体機能の改善を全力でサポートします。

リハビリテーション科 部長 柳原聡

当院での回復期リハビリテーション病棟の特徴

  • 365日のリハビリテーションを提供
  • 土日祝日、お盆休み、お正月もリハビリテーションを実施
  • 透析患者様も受け入れ可能
  • 回復期リハビリテーション病棟とリハビリ室が同じフロアーにある

リハビリ室から、回復期病棟へ

在宅復帰率  82%
重症者患者の場合 54%
FIM総点数が16点以上改善した重症者の割合 78%

1日の流れ

患者様のスケジュール例

日常生活動作について

<更衣>

日常生活動作もリハビリテーションの一貫となるため、起床時は普段着に着替えていただき、就寝前は寝衣の交換を行います。
その際、更衣動作自立に向けたセラピストの評価が入ります。動作自立に至るまでは、スタッフの介助方法も評価し個別的な関割になります。

<移動>

セラピストの評価のもと、退院後の生活を想定して歩行訓練に取り組んでいきます。日中、夜間共に安全な移動動作ができるよう、日々のセラピストの評価が入り、他職種と情報共有を行い、介助内容の統一をはかっています。
ベッド上で過ごす時間を出来るだけ少なくすることで、筋力低下の予防につながります。そのため、日中は自宅での生活を想定しベッドから起き上がった姿勢で過ごしていただいています。

<排泄>

オムツ利用者に関して、排泄管理表を元に排泄カンファレンスを実施し、排泄パターンや介助動作を評価して、オムツ離脱に向けた支援をしています。
排泄の自立は自宅へ退院するための大きな目標となるため、他職種で連携し自立支援に向けた関わりをしています。

<食事>

COVID19感染状況により一時食堂の使用が閉鎖になっていますが、感染状況に応じて食堂での食事摂取を実施しています。
食堂が利用できない場合でも、かならずベットから離れた状況(ベッドサイドで椅子に座る)で食事をしていただきます。

<整容>

歯ブラシ、整髪、洗面等は洗面所で実施します。

<入浴>

当院では安全管理上シャワー浴のみの実施となっています。
介助でのシャワー浴は2ー3回/週
自立でにシャワー浴は毎日実施可能
全介助者に関しては機械浴で入浴を実施しています。
浴室内の先体動作に関しても、動作状況を評価し安全にシャワー浴が行えるように支援しています。
体調不良や医師による安静の指示がある場合は温タオルでの清拭を行います。

他職種が協働して、患者様をサポートしていきますが、患者様と家族のお力がないと目標達成することができません。

入院から退院までの流れ

入院対象者

対象
脳血管疾患・脊髄損傷・頭部外傷・くも膜下出血のシャント術後・脳腫瘍・脳炎・急性脳症・脊髄炎・多発性神経炎・多発性硬化症・脳神経叢損傷等の発症後
もしくは手術後高次機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の頚髄損傷・頭部外傷を含む多部位外傷
大腿骨・骨盤・脊椎・股関節もしくは膝関節の骨折、または二肢以上の多発骨折 の発症後もしくは手術後
外科手術または肺炎等の治療時の安静により廃用症候群を有する、手術後または 発症後
大腿骨・骨盤・脊椎・股関節または膝関節の神経・筋または靭帯損傷後
股関節または膝関節の置換術後の状態