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病院情報 Guide

病院情報 Guide

医療安全への取り組み

医療安全

当院では、患者さんに安全で質の高い医療を提供できるよう、日々努力を重ねております。
医療安全管理部門では、医師、看護師、薬剤師、臨床工学技士、診療放射線技師、理学療法士、臨床検査技師、管理栄養士、事務職員、など全職種が所属し、それぞれの専門性を活かして、またそれぞれの職種が横断的に協力し合い、提供する医療の質と安全性を検証し、医療事故の防止、医療安全の向上、安全管理に取り組んでいます。
医療安全は、私たち医療従事者だけでなく、患者さんやご家族の皆様と協力して築き上げていくものです。皆様からのご意見やご質問を真摯に受け止め、より一層の医療安全向上に努めてまいります。

医療安全管理室

医療安全管理体制

医療安全を推進するために、以下の体制を整えております。
※: 医療安全管理者(「医療安全」に関わる演習を含む計40時間以上の養成研修を修了した者)

医療安全管理室

医療安全に関わる業務全般を統括し、会議・委員会の開催、他委員会や部署、部門との連携や指導を行います。原則、診療日に毎日一日2回以上のミーティングを行っています。

構成メンバー

  • 医師(専任※、医療安全管理委員会委員長、副院長)
  • 看護師(専従※、医療安全管理責任者)
  • 看護師(専任※、副看護部長)
  • 薬剤師(専任※、医薬品安全管理責任者、薬局長)
  • 医師(専任※、医療放射線安全管理責任者、セーフティマネジメント委員会委員長)
  • 事務職員(専任※、診療情報管理士)

医療安全管理委員会・
医療安全カンファレンス

医療安全に関する方針や対策を検討・実施するための委員会です。管理委員会は月1回、カンファレンスは週1回開催されます。主にインシデント事例の事例検討を行います(特にレベル3以上を中心に)。医療安全カンファレンスやセーフティマネジメント委員会での計画・立案・検討を管理委員会で実施・承認します。

構成メンバー

医療安全管理室メンバーに加え、病院長※、看護部長※、事務長、臨床工学技士(医療機器安全管理責任者)※、診療放射線技師、臨床検査技師、理学療法士、管理栄養士、各事務部門代表者、など各部門、部署の責任者計約15名

セーフティマネジメント委員会

院内で最も多種多様の職種が参加する委員会で、主に多職種連携による分析・計画立案が求められる事例検討、レベル0-2のインシデントの事例検討、対策立案を行います。同委員会は月1回開催されます。会議の中で複数のワーキンググループ(以下WG)活動を行います。

  • 誤薬・無投薬防止WG: 病棟配薬カートの運用、6R遵守徹底確認
  • 患者誤認防止WG: 各場面での患者確認に関する計画、実施評価
  • 転倒転落防止WG: 入院・外来両方の転倒転落防止、患者に向けた転倒防止教育
  • 短期WG: 多職種連携が必要で実施開始までに期限を設けて少数選抜メンバーによる時限的な活動

構成メンバー

各部門、全部署から選出された職員計約30名

構成メンバー

活動の概要

医療安全管理部門では、患者さんの安全を守るため、以下のような取り組みを行っています。

インシデント・アクシデントの分析と対策の策定

報告された事例を分析し、再発防止策を検討・実施します。

医療安全管理室による定期的な職場巡回

各部門の医療安全活動者への綿密な支援・助言を行います。
アクシデント後の業務改善計画に対する実施状況の評価・記録を行います。

医療安全マニュアル、各種手順書の作成・改訂

最新の医療安全情報に基づき、適切な医療提供が行えるようマニュアルを整備します。

医療安全に関する職員教育・研修の実施

全職員が安全な医療を提供できるよう、定期的に研修を行います。

患者さん・ご家族との情報共有・啓蒙活動

安全な医療を実現するため、患者さんやご家族にも協力をお願いし、適切な情報提供を行います。
相談窓口担当者と密に連携し、患者・家族の相談に適切に応じる体制を整備しています。

セーフティマネジメント委員会によるWG活動

現場の意見を直接反映させながら、迅速かつ柔軟に課題解決に取り組みます。
職員のみならず患者さん・ご家族への情報提供、啓蒙活動の計画・実施を行います。

安全な医療提供のための具体的な取り組み

当院では、以下のような取り組みを通じて、医療安全の向上に努めています。

医療安全意識向上のための取り組み

  • 5S活動:整理・整頓・清掃・しつけを徹底し、安全な医療環境を整備しています。
  • KYT活動:危険予知トレーニングを行い、職員一人ひとりの危険感受性を高めています。
  • チームSTEPPS導入:医療チーム内のコミュニケーションを改善し、チームワークを高めるツールを導入しています。
  • 研修会開催:年2回以上の研修を行い、医療安全に関わる知識・技術の啓蒙を行っています。またそのうち1回は各部署から1年以内の医療安全活動に関する実施状況の報告会を行っています。

医療事故防止のための対策

  • 指さし呼称: 確認が必要な場面で、指さしと声出しによる確認を徹底しています。
  • ダブルチェック: 複数の職員で確認を行うことで、ミスを未然に防ぎます。
  • 与薬6R: 正しい患者さんに、正しい薬剤を、正しい目的で、正しい量、正しい方法、正しい時間に投与することを徹底しています。
  • 急変時対応訓練: 病院教育委員会、救急外来と連携して急変時対応訓練を実施しています。また部署単位で訓練が行われる際には適宜支援を行います。

医療安全に関する指標

当院では医療安全に関する指標を定期的に測定・評価・記録し、改善に役立てています。

  • インシデントレポート報告件数
  • インシデント・アクシデントのレベル別発生率
  • 転倒転落発生率
  • 侵襲的処置場面でのタイムアウト実施率
  • 無作為での患者確認実施率
  • 業務改善計画に対する実施状況評価
  • 急変時対応訓練における重要行為の計時評価

など