病院長(管理者)としてご挨拶申し上げます。湘南厚木病院は、1973年1月開設の徳田病院から数えて58番目のグループ病院として平成17年(2005年)9月に開設されました。24時間オープン・救急を断らないという方針のもと、初代 篠崎伸明院長(2005年〜2014年)・2代目 小澤 典行院長(2014年〜2015年)・3代目 黒木則光院長(2015年〜2024年)の病院管理と運営を引き継ぎ、私が4代目の院長として令和6年(2024年)4月1日に就任致しました。
厚木市は、常住人口は約22.4万人(2024年2月現在)ですが、昼夜人口比率が115.8%と高く(2015年は県内1位・全国16位)、更に高齢化率も25.7%(2020年データ)と高くなっていて、時間帯で異なる幅広い年齢層の救急に対応しなければなりません。本院は厚木市の救急指定病院として二次救急輪番病院を担当していますが、このような地域の課題にまだ十分に応えることができていません。
2018年いわゆる脳卒中・循環器病対策基本法が成立して脳・血管障害に対する治療法が進歩し、健康寿命を伸ばすため厚生労働省が地域包括ケアシステムを提唱しています。本院が担っている救急・地域包括ケア・回復期リハビリテーションの役割をより充実させ、厚木医師会・厚木病院協会・回復期リハビリテーション病棟協会・看護協会・厚木薬剤師会・厚木医療福祉連絡会・老人保健施設協会・高齢者福祉施設協議会と密に連携し、地域全体が一つのチームとして機能することで地域の皆さまに安心して入院し退院していただける環境をいっそう整える所存です。
また本院は320列CT装置、RI装置、PET装置、PET-CT装置、1.5T-MR装置、高機能超音波装置と生理検査装置を有し、複数の脳血流計測法・アミロイドPET・FDG-PETなど高度な検査を行い、ワークステーションを駆使した質の高い画像解析と総合的な診断治療を提供致します。そしてこれらの装置を地域で共有していただけるようにしていく所存です。
2025年に湘南厚木病院は開設20周年を迎えます。【生命を安心して預けられる病院・健康と生活を守る病院】という徳洲会理念を具現化し、地域の皆様にますます必要とされる病院になれるよう努力して参ります。
令和6年4月
湘南厚木病院 院長
医学博士 森 貴久