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地域医療連携 Cooperation

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アミロイドPET検査

2040年には65歳以上の約5人に1人が認知症になる時代が来ると言われています。
認知症の約7割はアルツハイマー型認知症でその原因と考えられている
「アミロイドβ」の脳内蓄積の有無を調べるのがアミロイドPET検査です。

アミロイドPET検査の適用条件

保険適用でのアミロイドPET検査

当院では「アミロイドPET検査」を保険適用にて実施致します。保険適用条件は以下の通りです。

  • レカネマブ治療可能施設からの依頼であること。
  • 脳脊髄液検査におけるアミロイドβ42/20 比測定を行っていないこと。
  • 厚生労働省の定める「レカネマブ(遺伝子組換え)の最適使用推進ガイドライン」における投与対象となる患者に該当すること(以下①~⑤)。

    1. 患者本人および家族・介護者の、安全性に関する内容も踏まえレカネマブによる治療意思が確認されていること。
    2. レカネマブの禁忌に該当しないこと。
    3. MRI検査(1.5Tesla以上)が実施可能であること。
    4. 認知機能の低下および臨床症状の重症度範囲が以下の(a)および(b)の両方を満たすこと が、投与開始前1か月以内の期間を目安に確認されていること。
    • (a) 認知機能評価 MMSE スコア 22 点以上
    • (b) 臨床認知症尺度 CDR 全般スコア 0.5 または 1
    • ※ ①~④を満たすことを確認した上で、アミロイド PET 又は脳脊髄液検査を実施し、アミロイドβ病理を示唆する所見が確認されていること。

自由診療によるアミロイドPET検査

当院では自由診療によるアミロイドPET検査が可能です。
「アミロイドPETイメージング剤の適正使用ガイドライン改訂第3版」に則り下記のいずれかの適切な使用に該当する方のみ実施しています。

現時点における適切な使用

  • 臨床症状が非定型的であり、適切な治療のために確定診断を要する認知症症例(例えば、アルツハイマー病と前頭側頭葉変性症の鑑別を必要とする場合)。
  • 発症年齢が非定型的(65歳未満の発症)であるため、適切な治療のために確定診断を要する認知症症例のうち、単純CTまたはMRIで血管性認知症の可能性を否定できる症例。
  • 軽度認知障害(MCI)または軽度認知症があり、背景としてアルツハイマー病が疑われるが、疾患修飾薬治療のために確定診断を要する症例。
  • 「アミロイドPETイメージング剤の適正使用ガイドライン改訂第3版」では検診、ドックなど、無症候患者でのアミロイドPETは不適切使用とされていますので当院では検診、ドックでアミロイドPETは実施していません。当院でアミロイドPETを自由診療で行う場合は医療機関よりアミロイドPETの適切な使用(上記a., b.またはc.)と判断されて紹介された方に限りますのでご注意下さい。

    当院もの忘れ外来受診によるアミロイドPET検査

    当院では畑下鎮男医師(当院特別顧問)により2007年より一連のアルツハイマー型認知症疾患について臨床研究を行ってきました。
    アルツハイマー型認知症の検査として、アミロイドPET検査の他に、認知機能検査、血液検査(生活習慣病の有無)、アポリポ蛋白E遺伝子、MRI、必要であればFDG PET(脳ブドウ糖代謝)検査などを行い、アルツハイマー型認知症であるかどうか、もしそうであるならば、どの程度か(発症前、前駆期、認知症期)を正確に診断し、治療薬剤の選択、進行抑制の日常生活指導、リスク管理を行います。さらに必要な場合には抗アミロイド剤の治療を同意取得後に行います。各種の疾患に対し安全で、品質の高い、客観性のある診断と治療を行います。
    当院脳神経外科・もの忘れ外来へご相談ください。

    アミロイドPET検査のみの個人申込

    「アミロイドPET検査」は、当院のもの忘れ外来経由、あるいは医療機関様経由のご予約のみとなっております。「アミロイドPET検査」をご希望される方は、当院の脳神経外科・もの忘れ外来、あるいはお近くの医療機関でご相談ください。