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診療科・部門 Section

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脳卒中診療科

脳卒中の予防治療を行います。脳卒中の治療についての相談にも対応いたします。

外来 (初診も再診も予約制です)

  • 木曜日・午前(10時~)、金曜日・午前(10時~)
  • お薬手帳があればご持参ください。
  • かかりつけの先生がおられる方は紹介状をご用意いただけると状態理解の助けとなります。

脳卒中診療科・外来予約方法

  • 初診・再診ともに予約できます。
    ➡予約受付 046-223-3636 (代)
    月~金曜日:14:00~16:00
    (祝日・年末年始は除く)

    • 診察は毎週木・金曜日・AM10:00~12:00(完全予約制)です。
    • 受診予定日の 2 日前までの予約を承ります。
    • 診察は外来棟で行います。外来棟へお越しください。

【1】脳卒中の予防

脳血管障害・脳卒中(脳梗塞と脳出血)にかかりたくない方、再発したくない方は多いですが、どうすれば予防できるのか具体的な対策を指導できる医師や施設は非常に少ないと思います。何種類もの薬剤(高血圧 糖尿病 高脂血症など)を内服していたのに脳卒中を発症した多くの方が救急病院の脳卒中センターに入院されています。脳ドックで毎年MR撮影受けていたのに脳卒中を発症した方もおられます。薬剤内服だけやMR撮影だけで脳卒中を予防することは出来ないようです。ではどうすれば予防できるのでしょうか?

発症を予防する上で個々人の問題点を明らかにし、具体的な対策を提供いたします。

1)脳梗塞と脳出血のCT画像

脳梗塞のCT画像
脳出血のCT画像
脳梗塞のCT画像
脳出血のCT画像

1)保険診療対応

高血圧 高脂血症 糖尿病 狭心症 心筋梗塞 脳卒中(脳梗塞や脳出血)といった病気の既往があり、動脈硬化が進んで脳血管がつまったり破れたりしないか心配な方は保険診療で具体的な再発予防策を立案いたします。

  • 糖尿病関係の採血では血糖値(血中ブドウ糖値)やHbA1cだけでなくインスリン濃度、HOMA-IR、 HOMA-βという精密検査
  • 脂質ではコレステロール値、中性脂肪値だけでなく精査として血清脂肪酸値(EPAやDHA血中濃度など)
  • 血管年齢的な評価だと言われているCAVI
  • 頭部MRI/MRAと頸動脈広範囲MRA

この中から必要と判断した検査を行い、動脈硬化の現状を正確に評価し、食事内容の聞き取り、脳卒中を予防する治療方針を作成します。

2)頸動脈エコー画像とプラーク

2)ドックで頸動脈プラークや脂肪肝を指摘された方
  受診診療科に困っている方がおられたら脳卒中診療科で対応いたします。

人間ドックや脳ドックで頸動脈エコーを受けて「頸動脈プラーク」や「頸動脈硬化症」と書かれ、「専門医を受診するように」と書かれたレポートを受け取る方がおられますが、どこが専門なのかわからずドック後の受診に困っている方がおられます。「頸動脈プラーク」は粥状硬化という動脈硬化症の所見なので、進行予防策(狭窄にならないようにする)を立てる必要があるのは言うまでもありません。
同じように人間ドックで「脂肪肝」を指摘される方も多いでしょう。しかし、脂肪肝で病院を受診しても、投薬も手術も出来ない病態なので、「食べすぎないよう言われるだけ」と軽く考えて、放置している方がいるのではないでしょうか。しかし脂肪肝は食事が間違っている証左に他ならず、脂肪肝が続くということは、食事が間違ったままだということであり、(脳)血管障害発症に進むことになります。食事が改善すれば脂肪肝は消えます。
脳卒中診療科では(脳)血管障害発症危険因子を特定し、食事内容を詳しく聞き取り、食事改善から予防策を立案し、かかりつけ内科と情報共有を行い、地域で脳血管障害の発症を予防することに尽力いたします。湘南鎌倉総合病院で始めた医療を、湘南厚木病院でも行います。

3)頭頸部MRA画像(頸部動脈から脳血管まで広範囲な撮影)

4)脳Perfusion CT画像(脳血流の状態を示す)

5)dynamic CT angiography

動画を再生するにはvideoタグをサポートしたブラウザが必要です。

【2】 脳卒中の治療

脳卒中は脳の血管が突然に詰まったり破れる事で脳の障害を起こす疾患の総称で、日本人の死因の第4位、寝たきりの原因第1位となっています。今後は高齢化人口の増加により、さらに脳卒中患者さんが増えると予想されており、まさに国民病と言えます。

脳卒中の急性期治療では内科治療が基本ですが、血管内治療(カテーテル治療)が急速に発展しました。

  • 脳梗塞超急性期のtPA静注療法
  • 脳梗塞超急性期の血栓回収療法
  • 動脈瘤破裂によるくも膜下出血に対するコイル塞栓術など
    従来は開頭クリッピング術(脳神経外科)が主流でした
  • 脳卒中予防目的のカテーテル治療(予防手術)として
    • 頸動脈狭窄症に対するステント留置術
    • 未破裂脳動脈瘤に対する塞栓術
  • 高血圧 脂質異常症 糖尿病などの血管危険因子に対する内服治療
    当科で診断した場合、近隣かかりつけ内科にて継続加療をいただくことになります

6)頸動脈ステント術

「治療の相談」

湘南厚木病院では脳血管カテーテル治療を行う準備が整っていませんので緊急カテーテル治療はまだできません。
予防手術適応があると判断した場合は、湘南鎌倉総合病院の脳卒中診療科を紹介させていただきますが、近隣施設への紹介も可能です。

スタッフ紹介

略歴

資格・所属学会

資格 日本脳神経血管内治療学会 専門医・指導医
所属学会
  • 日本脳神経血管内治療学会
  • American Heart Association/American Stroke Association
  • American Society of Neuroradiology
    (AJNR Editorial Board member: 2000年〜2020年)
  • 日本脳神経外科学会
  • 日本脳卒中学会
  • 日本糖尿病学会
  • 日本動脈硬化学会
  • 日本病態栄養学会

学歴・職歴

1986年 京都大学医学部卒業
1986年6月〜1987年5月 京都大学医学部付属病院内科研修
1987年6月〜1988年5月 社会保険 小倉記念病院内科研修
1988年6月〜1990年5月 社会保険 小倉記念病院循環器科
1990年6月〜1999年12月 国立高知医科大学付属病院脳神経外科
2000年1月〜2020年3月 湘南鎌倉総合病院 脳卒中センター脳卒中診療科
2020年4月〜 湘南鎌倉総合病院 脳卒中センター顧問
2024年4月〜 湘南厚木病院 院長

業績