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循環器内科

心臓病のお話 治療

治療法

冠動脈危険因子の除去
食事療法
高コレステロール血症
糖尿病
高血圧症
禁煙
運動療法とストレス解消
 
内服治療
 
血行再建術
経皮的冠動脈形成術 PCI      
経皮的血管形成術 PTA      
経皮的冠動脈バイパス術 CABG

冠動脈形成術 PCI;Percutaneous Coronary Intervention

バルーン拡張術
POBA; Plain Old Balloon Angioplasty

20年以上前からある最も基本的な治療法です。造影検査と同様に局所麻酔だけで手首からカテーテルを挿入し風船(バルーン)で押し広げる治療です。

体外からの操作で、狭窄部位に柔らかいワイヤーを通過させ、バルーンを通過させます。

狭窄部位で元の血管の太さにあったバルーンを拡張します。このとき病変の硬さで拡張する圧を調節します。バルーンは0.25mm単位の太さの種類があり、さまざまな特徴のあるものから病変にあったものを選択します。

最終的にはバルーンもワイヤーもすべて体外に取り出します。
治療効果判定のため3-6ヵ月後、1年後に確認する必要があります。
※再狭窄率 約30-40%
※急性冠閉塞の危険性 約1-2%
※冠動脈解離を修復できない。

冠動脈形成術 Stent留置術

ステント留置術 Stent

ステントとはバルーンによる治療の短所を補うように開発されたニューデバイス(New Device)の1つで、主にステンレス製の網状の血管補強用材です。最終的には血管壁が覆われ、血管内に取り込まれる形になります。
※再狭窄率 約15-20%
※亜急性血栓症 約0.1%

薬剤溶出性ステント DES;Drug Eluting Stent

ステント再狭窄を予防するため、表面に免疫抑制剤をコーティングしてあります。血管に取り込まれる時期が遅れるため最低6ヶ月はパナルジン、バイアスピリンを飲む必要があります。
※再狭窄率 5%以下
※亜急性血栓症  約0.1%
ただし緊急症例や薬をやめた際には増加する危険性が高くなります。

その他のNew Device

方向性冠動脈切除術
DCA;Directional Coronary Atherectomy

比較的柔らかい病変を1分間に約2000回転のブレードで削りとる治療です。反対側の小さなバルーンで病変にブレードを押し当てて削ります。
※再狭窄率 約30-40%

ロータブレーター Rotablator

固い病変をダイヤモンド片を散りばめたバーを1分間に約10-20万回転させて削ります。
※再狭窄率 約40%
いずれも単独では再狭窄率が高くステントと組み合わせて使用します。

冠動脈バイパス術 CABG;Coronary Artery Bypass Surgery

近年冠動脈バイパス術も飛躍的な進歩を遂げ、元々の動脈を冠動脈に繋ぎ、かつ心臓を止めずに手術が可能になりました。
そのため心臓を止める際の合併症特に術後の脳梗塞の危険性が減り、せっかく繋いだグラフとの狭窄や閉塞の危険性も減りました。

当院では心臓血管外科常勤医1人と非常勤4名の体制で緊急CABGにも対応しています。

Stent 留置術の実際

分岐部病変に対するステント術
前下行枝と回旋枝の分岐部の狭窄。
ステントを回旋枝側に拡張。
その後前下行枝側にも拡張。
それぞれのステントを同時に拡張。
治療終了。

冠動脈形成術後の生活

病室にて

治療後の安静時間は治療を行った部位で異なりますが、手首なら約4時間の安静後は自由に歩いていただきます。治療直後に胸部の違和感を感じることがありますが、2-3時間で消えてゆきます。ただし痛みが増してきたりなくなった痛みが再度起こったときはすぐに看護スタッフに伝えてください。

退院後の生活

入院は2-3日です。退院後は内服薬での治療が続きます。万が一副作用が出たときはすぐにスタッフにご連絡ください。ステント治療の場合6から8ヵ月後ごとに再度血管造影検査を行い治療経過を確認する必要があります。

食事と運動療法

動脈硬化の進行を防ぐには、治療後も引き続き禁煙、高脂血症、糖尿病、高血圧の管理と適度な運動が必要です。