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循環器内科

心臓病のお話 心臓カテーテル検査

心臓カテーテル検査 Cardiac Catheterization

カテーテルとはラテン語で〔管;くだ〕を意味します。
検査の目的別に、さまざまな種類があります。このカテーテルを使用した検査の総称が心臓カテーテル検査です。
血管造影検査 冠動脈造影検査、動脈造影検査など造影剤を使用した検査です。
左室造影検査 左心室の動きと僧帽弁の逆流を検査
心内圧測定検査 心臓内の血圧を測定し心臓の負担の程度を 検査します。 心不全状態では心臓に負担がかかって心臓内の血圧が上昇します。
酸素飽和度測定 先天的な心臓の病気などで心臓内の血液中の 酸素の濃度を測定し血液の流れに異常はないか検査します。
電気生理学的検査 心臓ペースメーカーの必要性や不整脈を検査します。

検査・治療の流れ

検査は日帰りで行います

検査前
  1. 事前に心エコー、採血、心電図、ABI検査などの検査を行います。
  2. 医師から検査の内容や起こりうる合併症などの説明が行われます。
検査前日
  1. 検査の内容により前日からそれまで飲んでいたお薬(降圧薬)の服用を中止していただくことがあります。その時は個別に医師から説明があります。
検査当日
  1. 昼から検査の場合、朝食は可能です。飲水も問題ありません。検査は手首・ひじ・太もものつけ根などの局所麻酔で行われます。意識がありますので何か変化があれば急に動かずに言葉で伝えて下さい。検査中にしようするお薬で手が熱くなる、口がスーットする、肘の違和感を感じるなどの症状が現れることがありますが、一時的なもので心配いりません。

治療は1泊2日で行います

  1. 治療前に処方された治療用薬は当日も服用してください。
    万が一、変わったことがあれば早めに医療スタッフにご相談下さい。
  2. 治療当日は原則、ご家族の方に付き添っていただきます。治療の説明があります。

冠動脈造影検査 Coronary Angiogram

衣服を交換し、点滴をしながら車椅子でカテーテル検査室へ。
検査台で体に心電図用シールを貼ります。
手首(肘、太もも、首)の消毒(イソジン)をします。
カテーテル挿入部位の局所麻酔(キシロカイン)を行います。
動脈にカテーテル挿入用の約1.5mm(1.5-3mm)径の管(シース)を挿入します。
カテーテルを手首の(橈骨)動脈から冠動脈の入口まで挿入します。
左右の冠動脈造影を行います。
カテーテルをすべて取り除き、止血バンドで動脈を強く抑えて止血を行います。
止血時間は平均3時間です。
カテーテル検査室から車椅子で退出します。
検査時間約10-20分 造影剤量約50cc 透視時間 約1-3分
※検査の内容により下肢血管造影検査など、他の検査を同時に行えばカテーテルを挿入する部位や検査時間、造影剤量などは変化します。
※血が止まるまでの時間は薬の内容、管の太さで個人差があります。

心臓カテーテル検査の合併症

さまざまな技術革新で検査の精度もスピードも向上し合併症の危険性は確実に減りましたが、検査を請けられる方の体質により合併症をなくすことは残念ながらできません。検査をご理解いただき、我々も早期に発見し早期に対応するように努めています。
  1. 死亡
    頻度は約0.02%で1-2人/10,000人
  2. 急性心筋梗塞
    検査中に狭心症が心筋梗塞に心筋梗塞に移行する危険性もあります。
  3. 緊急冠動脈バイパス術
    約0.02%の頻度で緊急のバイパス術が必要となり可能性があります。
  4. 心タンポナーデ
    心臓の周りに血液がたまり心臓を押さえつけた状態になるとショック状態になります。
    早急に心臓の周りの血液を抜いてしまえば解除します。
  5. アレルギー反応
    1/10万人の割合でアレルギーによる死亡率あります。
    造影剤にアレルギーは以前の検査で起これば同じ造影剤を使用するとより強いアレルギー反応になります。
    造影剤を異なるものを使用しアレルギーを抑える注射薬で反応を抑える場合が多いですが、アレルギーをお持ちの方は事前に申告して下さい。
  6. 出血
    心臓に吸われる静脈(点滴をとったり採血する血管)の血圧は20mmHg前後ですが、動脈の血圧は100mmHg以上あり、出血しやすくなっています。
    検査後にかなりきつく押さえつける(圧迫)必要があります。
  7. 偽性動脈瘤
    検査後の出血量が多いとき針を刺した動脈が膨れて手術が必要になる危険性があります。
  8. 塞栓症
    脳梗塞動脈塞栓症など動脈が血栓や剥がれたプラークで詰まってしまう危険性があります。
  9. 感染症
    検査中だけでなく検査後の傷から細菌感染を起こす危険性があります。
  10. 神経損傷
    検査後の出血による神経の外的圧迫の結果、筋萎縮や運動不全を起こす危険性もあります。
    内服薬で対応します。
  11. 気胸
    肺の一部に穴が開き肺がしぼんでしまうと空気が肺の外に漏れるため外から空気を吸って肺を広げる必要があります。
  12. 不整脈
  13. 血管解離
    血管を傷つけてしまう危険性があります。