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ME室

手術室業務

手術室では、主に心臓血管外科手術における人工心肺装置・自己血回収処理装置・補助循環装置の準備・操作、及び、手術室における医療機器(麻酔器など)の点検を行っています。また、心臓血管外科だけでなく、必要時には産婦人科・整形外科手術での自己血回収処理装置の準備・操作も行っています。

人工心肺業務

心臓・大血管手術では、一時的に心臓と肺の機能を停止させる必要があります。そのため、私たち臨床工学技士が人工心肺装置を用いて心臓・肺機能の代行し、全身血液循環・ガス交換を行っています。主に、大動脈置換術、弁置換・形成術、CABG(バイパス手術)、その他心臓手術などで使用されます。当院では、手術時に臨床工学技士が2名以上携わり、人工心肺装置・心筋保護装置の操作を行い、医師・看護師と常に連携を取りながら、円滑かつ安全に手術が行われるように日夜業務に励んでいます。

年度 総件数 内訳

弁置換

弁形成

人工血管

置換術

冠動脈

バイパス術

2014年度 15 12 3 0
2015年度 4 3 0 1
2016年度 50 34 10 6
人工心肺症例実

補助循環業務

補助循環装置とは、自分の心臓では循環動態を維持できない時に心臓の補助をする役割をしている装置であり、IABP(大動脈内バルーンパンピング)・PCPS(経皮的心肺補助)がその代表的な装置です。手術後に患者さんが循環動態を維持できない場合に、補助循環装置を装着して手術室から集中治療室(ICU)へ帰室します。帰室後の管理も臨床工学技士が行っています。

機器管理業務

各部屋に設置されている麻酔器、電気メス等をはじめとした、手術室内ME機器の日常点検を行っています。また、定期点検にあっては院内ME機器管理担当者と連携のもと、機器の安全管理に努めています。

手術室関連機器

人工心肺装置;人工心肺装置とは、心臓・大血管手術の際に、心臓および肺の働きを代行する生命維持管理装置です。右心房にカニューレと言われる管を入れ、患者さんの血液を体外へ取り出し、ポンプを使用して大動脈から体に血液を循環させます。循環回路内に組み込まれた人工肺にて、酸素化と炭酸ガスの排出をし、人工肺に付属している熱交換器で血液温度をコントロールし、体温の調節をします。

自己血回収装置;手術野での出血を、吸引回路を用いて吸引し貯血します。貯めた血液を遠心分離にかけ濃縮させた後、生理食塩水で洗浄を行いバックに回収します。バックに回収された濃縮血液を患者さんに戻すための装置です。

電気メス;電気メスは人体に高周波電流を流して、このときの負荷もしくは接触抵抗によって熱が発生し、この熱が瞬時に細胞を加熱し蒸散することによって切開作用を、細胞の水分を蒸発させタンパク質を凝固させることによって凝固作用をそれぞれ生じさせる機器です。大きく分けてモノポーラー(単極)型・バイポーラー(双極)型・ボールチップ型の3つのタイプに分けられます。

弁置換・形成術;弁膜症などで狭窄や閉鎖不全など機能障害となった弁を形成、又は人工弁に置換します。弁疾患は重症な心不全となる場合もあり、状況によっては緊急手術となるケースもあります。

大動脈置換術;解離や瘤ができた大動脈を人工血管に置換し、破裂を防ぎます。破裂又は破裂直前の場合は緊急手術の適応となることも少なくありません。

冠動脈バイパス術(Coronary Artery Bypass Grafting:CABG);狭窄や閉塞が起きた冠動脈に、自己血管を用いてバイパスする手術を行います。一般的に内胸動脈(ITA)や大伏在静脈(SVG)を使用します。