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ME室

透析センター業務

透析センター業務では院内での血液浄化を24時間体制でBuck upしています。
透析センターでは血液透析療法(Hemodialysis;HD)を中心に27床体制にて月水金2クール、火木土1クールの血液浄化療法を実施しています。血液透析濾過療法 (Hemodiafiltration;HDF / On-Line Hemodiafiltration;O-HDF / Intermittent Infusion Hemodiafiltration;i-HDF)にも対応しており、患者さんの状態に応じて医師・看護師との連携の元、治療に当たっています。また透析センターでは、業務の効率化を計り、患者さんへの安心・安全な医療の提供に努めています。
急性血液浄化療法にあってはCHD・CHF・CHDFを始めとした持続的腎機能代謝療法(Continuous Renal Replacement Therapy;CRRT )に加え、各種アフェレシス(PE・PA・PP)、腹水濾過濃縮再静注法(CART)等にも対応しております。

水質管理業務

血液透析療法では、使用する透析液の清浄化が重要となります。当院では専任の臨床工学技士が担当し、安全・安心な透析液を使用する為に厳密な管理を行なっています。当院では開設以来、エンドトキシン;検出感度以下(< 0.001EU/m?)、生菌数;0 CFU/m?を維持しています。

機器管理業務

血液透析装置は高度管理医療機器に指定されており、日々の日常点検・始業前点検・使用中点検・終業点検は勿論の事、定期的な消耗部品の交換をはじめ、当該機器の精度・安全管理を積極的に行なっています。

臨床業務

血液透析療法はチーム医療です。医師・看護師・臨床工学技士・薬剤師・栄養士・MSWなどの各職種と連携をとり、それぞれの専門性をもって患者様の治療や療養に関わっています。その中で穿刺・透析条件設定・治療中の患者様の状態への対応・返血は業務分担する事なく、看護師と臨床工学技士で補完しあいしながら業務に当たっています。また検査データなどから透析量の適正化を計るために積極的に医師へ上申し、それぞれの患者さんに合った透析療法を提供しています。

透析情報管理

電子カルテシステム内に透析専用アプリケーションを構築する事により、医事システムとの連携、透析患者さんの情報(透析条件・検査結果など)からスケジュール、コストを一元管理しています。一元管理する事により、業務の効率化が計られ、スタッフが患者さんのベッドサイドにいる時間が大幅に改善されています。

年度 HD・HDF O-HDF
i-HDF
CHDF 特殊血液浄化
総件数 PE LDL DHP CART
2012年度 11,140 24 24
2013年度 10,418 13 69
2014年度 10,739 14 63 3 3 53 4
2015年度 11,393 45 5 3 0 2 0
2016年度 11,573 312 185 16 7 0 5 4
~2017年7月 3,323 361 24 7 5 0 0 2

※O-HDFとi-HDFは2016年11月より開始

血液浄化療法・実績
  • 多人数用透析液供給装置(NCS-400S;ニプロ社製)
  • 粉末精剤溶解装置(PTS-200S;ニプロ社製)
  • B粉末自動溶解装置(NPS-40S;ニプロ社製)
  • 逆浸透精製水製造装置(MRE-DCX-NT;三菱レイヨンクリンスイ社製)
  • 血液透析装置(NCV-1・NCU-8・NCU-12;ニプロ社製)
  • 血液透析濾過装置(NCV-3・NDF-01・NDF-21;ニプロ社製)
  • 特殊血液浄化機器(AcufilMulti JUN-55X-II;JUNKEN Medical社製)
  • エンドトキシン捕捉フィルター(CF-609N;二プロ社製)
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血液透析(Hemodialysis;HD);血液透析は、血液を体内から外部へと出して機械を通して血液をきれいにし、再び体内に循環させる治療法です。このため、1分間に約200mlの血液を取り出す必要があり、これを長時間持続させるので、普通の血管ではこれだけの血液流量を確保できません。このため、一般的には血液の出入り口となるシャントを作成します。シャントは、手術によって静脈と動脈をつなぎ合わせて太い静脈にしたものです。体外へ引き出された血液は、血液ポンプを経てダイアライザーと呼ばれる、人工腎臓に送られます。ダイアラザーの中で余分な老廃物と水分が除去されてきれいになった血液は静脈側の穿刺針から体内に戻っていきます。

血液濾過(Hemofiltration;HF);限外濾過圧を用いて透析器と同じ構造をした血液濾過器(ヘモフィルター)から、血液中の水分と老廃物、電解質を濾液として除去します。除去した濾液の代わりに透析液と類似した成分からなる補充液を回路より血液内に注入します。補充液は血液中に直接注入するため、点滴する薬と同じくきれいな薬剤です。1回の治療で濾液として除去する量は、通常体重の1/3以上とされています。血液透析と比べると体にたまった分子量の大きな物質の除去性能に優れていますが、分子量の小さな老廃物の除去は劣ります。また、血液透析と比べ血圧低下を起こしにくいため、透析困難症(血液透析によって血圧低下等を起こす)、緑内障、心臓に障害がある、透析アミロイド症などの患者さんの治療に向いています。

血液透析濾過(Hemodiafiltration;HDF);血液透析濾過器を用いて血液透析と血液濾過を同時に行う方法です。透析液を流しながら濾過を行い、補充液を注入します。血液透析と血液濾過の長所を兼ね備えた治療法で、血液透析と比べると体にたまった分子量の大きな物質の除去に優れ、血液濾過と比べると分子量の小さな老廃物の除去に優れています。また、血液透析と比べ血圧低下を起こしにくいため、透析困難症(血液透析によって血圧低下等を起こす)、透析アミロイド症などの患者さんの治療に向いています。

オンライン血液透析濾過(On-Line Hemodiafiltration;O-HDF);オンラインHDFは、透析液をそのまま補充液として使用する血液透析濾過療法です。そのため濾過するために足される補充液量を多くすることが可能で、通常のHDFより多くの濾過をかけることができるため、より多くの老廃物を取り除くことができます。 透析を長期続ける事により起こってくる合併症に透析アミロイドーシスがあります。これは、β2-ミクログロブリンという物質が関節や骨に沈着して神経を圧迫し、手の親指から中指にかけて痛みやしびれが出現する手根管症候群などを起こします。このアミロイドーシスの原因であるβ2-ミクログロブリンの沈着を抑制し、合併症を予防することができるのもオンラインHDFの特徴です。 一般的に言われているオンラインHDFの利点は①透析患者さんの予後を改善させる(長生きができる)②心臓への負担が少なく、血圧の低い方に有効③酸化ストレスが改善する(炎症マーカーが減少する)④貧血が改善する⑤栄養状態が良くなる等があります。しかし、透析液を補充液に使用するためには厳密な透析液の水質管理が必要となります。オンラインHDFを行うためには、細菌やエンドトキシンを測定感度以下になるまで清浄化する必要があります。

間歇補充型血液透析濾過(Intermittent Infusion Hemodiafiltration;i-HDF);透析膜を介して濾過・補充を断続的に行う新しいタイプのオンライン血液透析濾過です。通常の血液透析中に設定した一定間隔の時間で、透析膜の外(透析液)側より逆濾過にて血液回路内に透析液を補液する治療法です。補液した分の透析液はその透析治療中に除水するので体内に残ることはありません。 透析液を一定間隔で補液することにより、除水による末梢循環障害の改善、血圧の低下を抑制します。

持続的腎機能代謝療法(Continuous Renal Replacement Therapy;CRRT);病因物質の除去や水分バランスの是正を緩やかに行う治療法で、特に急性腎不全を合併した心不全や肝不全、多臓器不全などが適応になります。(CHDFやCHD、CHFなどはこれに相当します。)

直接血液吸着療法(Direct Hemoperfusion;DHP);血液中に含まれる病因物質に合わせた吸着剤(リガンド)を選択することにより、病因物質の選択的な除去、または、血球成分(顆粒球・単球)を吸着し除去を行う治療法です。代表的なものとしてPMXやL-CAP等があります。

血漿交換療法(Plasma Exchange;PE / Plasma Adsorption;PA / Plasmapheresis;PP);分離器で血液から血漿成分を分離し、分離された血漿成分を正常な血漿などに置換する療法(PE)です。劇症肝炎等の治療に用いられ、凝固因子の補充や老廃物の除去を目的に行います。また、選択的に病因物質を除去する療法として、血漿分離器で分離された血漿を吸着筒に灌流させて目的病因物質を吸着除去する治療法(PA)があり、家族性高コレステロール血症(Familial Hypercholesterolemia;FH)、閉塞性動脈硬化症(Arteriosclerosis Obliterans;ASO)、肝不全(高ビルビリン血症)等で用いられる治療法です。分離膜を2個使用した二重濾過血漿交換療法(DFPP)があり、多発性骨髄腫(Multiple Myeloma;MM)、全身性エリテマトーデス(Systemic Lupus Erythematosus;SLE)、家族性高コレステロール血症(FH)等が適応になります。

腹水濾過濃縮再静注法(Cell-free Concentrated Ascites Reinfusion Therapy;CART);癌や肝硬変などによって溜まった腹水(または胸水)を濾過濃縮して、有用なタンパク成分を回収、患者さんに再静注する治療法です。