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健康増進センター

健診内容 物忘れアミロイドドック

1.物忘れアミロイドドックの目的

アルツハイマー型認知症の心配な人、物忘れのある人、軽度認知障害の人などに対して、将来、アルツハイマー型認知症に進展する可能性があるかどうか判定します。

アミロイドPET検査を中心に行いますが、それ以外に下記の検査を一緒に行うことにより、アルツハイマー型認知症の発症の可能性について多角的に分析します。

2.検査の種類

●アミロイドPET検査

脳にβアミロイド蛋白の蓄積状態を調べる画期的な検査です。アルツハイマー型認知症は発症前にβアミロイド蛋白が脳に蓄積して起こると考えられています。そのためこれを調べることにより、アルツハイマー型認知症の発症前・早期診断に有効です。

●MRI検査

脳の形態を調べる検査で、脳萎縮の有無、梗塞の有無、その他形態の変化がわかります。またアミロイドPET画像を作成するときに使用します。

●神経心理検査

認知機能障害の有無や記憶障害の有無を測定します。その検査は簡易認知機能検査(MMSE)、ウエックスラー記憶検査(WMS-R )論理的記憶(Ⅰ・Ⅱ)、 臨床的認知症尺度(CDR)で行います。

●血液検査

一般検査:標準スクリーニング(生活習慣病のチェック)、アポリポ蛋白E遺伝子 (ApoE)

アポリポ蛋白E遺伝子について
この遺伝子は誰でももっています。アポリポ蛋白質E遺伝子の3種類の遺伝子多型(遺伝子の並び方の個人差)のε2遺伝子、ε3遺伝子、ε4遺伝子のうち、健常者のε4保有率は10%前後です。しかしアルツハイマ-病を有する患者のε4保有率は30~40%と高率で、アポリポ蛋白E4遺伝子を持っている人は、アルツハイマ-病になりやすいと考えられています

●問診

検査前に記憶・認知機能の状態を把握するために簡単な問診を行います。
また検査内容や認知症に関する不明点に関して説明します。

3.受診するための条件

PET、MRI、神経心理検査を受けられる人で、年齢の上限はなく、性別は問いません。
以下の条件に該当する場合には受診はできません。

アルコール中毒の人、精神疾患のある人、向精神薬を受けている人、重篤な合併症(悪性腫瘍、心不全、肝障害、腎障害、内分泌疾患など)

MRIの撮影ができない人:
ペースメーカー装着の人、ステント入れて3ヶ月以内の人、体内に金属が入っている人(チタンは可)
約30分間仰向けになって静かに寝てられない人

4.アミロイドPET検査の安全性

アミロイドPET検査で使用される検査診断薬剤は、[18F]-フルテメタモール(FMM)で、院内で製造された新しいPET放射性薬剤です。このPET薬剤は製造された後に、品質検定を行い、それに合格したものが使用されます。これらの薬剤に対する副作用は今までみられておりません。

PET検査ではPET放射性薬剤である放射性同位元素に標識した[18F]-FMMを静脈注射しますので、わずかですが放射線被曝があります。PET検査で受ける被爆量は、現在一般的に広く全身の癌検診で行われている[18F]FDG-PET検査と同程度で、約3.1mSv(ミリシーベルト)、胃透視検査で被曝量は約4mSv程度です。

これは人が地球上で普通に暮らしていて、大地からの放射線や宇宙線など自然界から受ける年間被爆量2.4mSとほぼ同じ量です。PET検査による放射能体内被爆はごくわずかで、人体に悪影響をおよぼす心配ありません。

5.物忘れアミロイドドックの検査結果判定について

アルツハイマー型認知症の発症を正確に100%予測することは現在では困難です。しかしアミドイドPET検査などを行うことによりアルツハイマー型認知症をある程度予測することは可能です。

物忘れのある方、アルツハイマー型認知症を心配している方、軽度認知障害の方には、その危険因子の有無を判定して、アルツハイマー型認知症に進展する可能性があるかどうかを判定します。

アルツハイマー型認知症の[18F]-FMM PET画像



アミロイドPET陽性画像   アミロイドPET陰性画像
 

この検査でわかること



脳灰白質にアミロイド蛋白の蓄積の有無がわかります。アミロイド蛋白の蓄積のある物忘れや軽度認知障害の方は、今後アルツハイマー型認知症に進展する可能性があります。認知症でアミロイド蛋白の蓄積のある方はアルツハイマー型認知症と診断可能です。アミロイド蛋白の蓄積のない認知症の方は他の原因であると考えられます。

アルツハイマー型認知症の発症する前、全く自覚症状のない場合、物忘れがある場合に、今後、起こりうる記憶低下や認知機能低下は加齢の伴って起こるのか、それともアルツハイマー型認知症に進行するのか、鑑別することは可能です。

6.検査結果のお知らせ

検査結果は検査日後の2週間以内に担当医からお話します。
検査を受診する時に次回受診日を予約してください。

7.物忘れアミロイドドックの予約

予約申し込み後、日程案内、検査注意事項、問診票など書類を送ります。

8.検査費用

検査費用に関しては、これらの検査は健康保険が認められておりませんので、自己負担になります。

1) 検査費用

検査費用は下記の検査
[18]FFM-PET検査 MRI検査
神経心理検査(MMSE, WMS-R logical itemⅠ・Ⅱ, CDR)
血液検査(一般検査、ApoE遺伝子検査)
をすべて含めて 17万円(税抜)です。
検査日の当日までにお支払いください。
(現金 カード 銀行振込 いずれも可能)

2) 検査のキャンセル

[18F] FMM-PETの放射性薬剤は検査当日に、当施設のホッラボ室で、薬剤原料から製造合成します。
1回合成するのに、約2時間かかります。
さらにその薬効が110分と短いため、検査をキャンセルされると、放射性薬剤は破棄せざる得ません。
そのため、検査の当日のキャンセルはキャンセル料10万円いただきます。
検査については再度予約してください。

3) 当日検査に、当施設の問題で、検査ができない場合

[18F] FMM-PET放射性薬剤が、当日に合成が不十分で検査ができない時、PET機械の不具合で検査ができない時などは、再度予約をし直し、後日検査になります。その場合は無料で行います。

9.問い合わせ先

この検査ついて心配なことや、わからないことがありましたら、下記にお問い合わせください。

湘南厚木病院
物忘れアミロイドドック担当
住所  243-0033 神奈川県厚木市温水49-1
電話  046 223 7722
E-mail amyloid@shonan-atsugi.jp
http://www.shonan-atsugi.jp/